「何か面白いWeb小説はないかな…」、そんなお悩みをお持ちではないでしょうか? このブログでは私のお気に入りの作品の魅力を紹介していきますのでぜひ参考にしてみてください。次に読む作品が見つかるかもしれません。
今回紹介するのは大人気シリーズ”ポケットモンスター”を題材とした二次小説です。最近は「ぽこあ」という新ジャンルのゲームが発売されたり、FRLGのSwitch版がリリースされたり、さらには完全新作が発表されたりとその勢いは衰えることを知りません!

ちなみに私はダイパ世代ですよ♪
作品情報
・作品名:ゆくちーと
・作者:めざめたいパワー
・掲載サイト:ハーメルン
・原作:ポケットモンスター
・ジャンル:日常、ほのぼの
・話数(記事作成時点):6話
・リンク:https://syosetu.org/novel/93504/
どんなお話?
キュートな見た目で人気を集めているポケモン、クチートになってしまった主人公が、よく分からないけどその力を駆使してほのぼの生きていくお話です。途中で何故か伝説のポケモン、ユクシーが仲間になります。しかも何だか性格がアホっぽい…?
10年くらい前の作品なので知らない人も多いかもしれませんね。話数も少なく、お話序盤で更新が途絶えてしまっているのが惜しいところではありますが…、それでも短い中に魅力がギュッと詰まった名作だと私は思っています。
この作品の良いところ
クチートとユクシーという珍しい組み合わせ
この作品の目玉は何と言っても、クチートとユクシーという公式ではあまり見られなかったポケモン達の絡みにあると思います。「ゆくちーと」という作品の名前も、2匹のポケモンを可愛らしく組み合わせた造語になっていますね。
アニメやゲームではほとんど関連性のない2匹ですが、作中でわちゃわちゃとじゃれ合っている様子を読んだ時、「わっ、この2匹すごくお似合い」という気持ちになりました。新視点というやつですかね。
例えば、本文を少しだけ引用させていただくとこんな感じ。
ユクシーが大顎によじ登ってくる。俺に近寄ってくるまでは浮いているのに、大顎に乗る時はわざわざ先端の方で下りて『よいしょ、よいしょ』と根本辺りまで登ってくるのはいつものことだ。
すっかり主人公のクチートに懐いたユクシーが、クチートの特徴的なおおあごに登ってしがみついている場面です。作中ではそこがユクシーの定位置となります。
何というか、すごく微笑ましいですよね。体長60㎝と30㎝の生き物がこのようなやり取りをしていると思うと…、想像力が掻き立てられます。新しいカップリングを見つけたような気分になって、胸がぽわぽわと温かくなりますよ♪

ゲームでも使ってみたくなっちゃいますね。
意外と相性も良さそう…。
キャラ付けがとてもいい味を出している
クチートとユクシーをもう少し掘り下げますと、キャラ付けもとても良いものになっていると思います。作者さんのセンスを感じますね。
主人公のクチートは一人称が”俺”の常識人、
ユクシーの方はちょっとアホっぽい天然不思議ちゃんです。
ユクシーは”知識の神”と呼ばれている伝説のポケモンなので、知的でクールで思慮深い、そんなイメージを持っている人が多いと思います。実際、不思議のダンジョンで登場した際もそんな感じのキャラクターでしたし。
しかし、この作品のユクシーはそんなイメージとは真逆で、すごくぽわぽわふわふわしている可愛い性格なんです。湖で上手く泳げなくて慌てたり、主人公の真似をして木の実を口いっぱいに頬張ってむせてしまったり、どこへ行く時も主人公にとてとてとついてきたり…。
まるで目が離せない幼児のようで、仕草がいちいち可愛いんです。そのユクシーの面倒を主人公が見るという構図なので、小さな妹をしっかり見守る小さなお兄ちゃんを見ているようで、この作品の世界観を作る上で大きな役割を果たしています。
ギャップ萌え増し増しのユクシーなのでぐっと心を掴まれますし、主人公に感情移入しているとそんなユクシーに懐いてもらえるという体験から、読者はじんわりと温かい気持ちになることができます。
読者の心にしっかり響くキャラ設計、とても見事です。

可愛いユクシーとしっかり者のクチート。
読んでいるだけで心が洗われますねぇ♪
ほのぼの系の表現力が秀逸
キャラの設計力だけではなく、この作者さんは文章力も高いと感じました。
作品を読んでいて「あれ、この部分はどういうこと?」や「キャラ達はどういう場所にいるの?」のように悩むことがありません。読むだけで情景を鮮明に想像させてくれます。
例えば以下のような感じです。
一メートルの半分を少し超えた程度の身長に、まるで幼子のような人型の体躯。人間で言えば手足の先や髪に当たる部分は黒く、顔や体は黄色で、足元は袴をはいているかのように広がっている。もっとも特徴的なところは、後頭部から伸び、端の方から牙を覗かせた巨大な顎だ。
作中で、主人公がクチートになってしまった自分の姿を確認している場面になります。特徴を非情に丁寧に事細かく描写してくれているおかげで、クチートを知っている人はもちろん、知らない人も脳裏にその姿が浮かんできそうです。
このように世界をしっかり表現してくれるので、読者は迷子にならずに安心して作品に浸ることができます。作品を作る上で基本的なことではあるのですが、いざ作ってみると結構難しい部分だったりするので、その点をクリアしていることで作品の完成度を底上げしています。
また、”とてとて”、”よじよじ”といった読者を和ませる可愛い系の擬音を、少なすぎず多すぎないちょうどいい塩梅で使用している点も、この作者さんのセンスが光るところです。
可愛さを前面に押し出している作品では、こういった表現をついついたくさん使いたくなってしまうのですが、あまり多すぎると読者から「くどい」という印象を持たれてしまうこともあり…。ここもまた調整が難しいポイントかと思います。
しかし、この作品ではその表現を見事に使いこなし、読者にストレスなくほのぼの日常系の世界観を与えてくれます。
クチートが短い足を動かすと”とてとて”。
ユクシーが空中に浮かぶと”ふよふよ”。
首を傾げる時は”こてっ”。
しかしスピード感や緊張感が求められる場面ではそれらの表現は控え、作中の雰囲気を壊さない。このメリハリのある演出には思わず引き込まれます。
情景を丁寧に描写する表現力と絶妙な調整が施された演出、ほのぼの系を作る際に参考にしたくなる筆力です。

実は私も表現の参考にしています!
どんな人におすすめ?
この「ゆくちーと」という作品、私は以下のような人におすすめできると思います。
・ほのぼの系作品が好きな人
・ポケモン(特に可愛い系)が好きな人
・情景の描写を学びたい人
小さくて可愛らしいポケモン同士がじゃれ合う、そんな心が癒される様子を見たい方はぜひ読んでみてください。きっと胸がぽかぽかと温かくなりますよ。
さいごに
いかがでしたでしょうか? 今回の作品「ゆくちーと」の魅力を伝えられていましたか?
気になった方はぜひ、ページ冒頭のリンクや下記のボタンから飛んで読んでみてください。

このブログではこんな感じで私の好きな作品を紹介していきます。不定期の更新になりますが、他の記事も読んでくださると嬉しいです。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

また次回、お会いしましょう♪
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